雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

男女の利点を兼ね備える『ゲイ力』

「私たちってさ…いわゆるオカマじゃな〜い?

だから!ってことは…ないけど…なんていうか…

女には負けたくないわよね(真顔)」

 

これは私の学部時代の

気品高きオネエさま(ゲイ友)のお言葉です。

 

私は普段「ホゲ(女性的とされる仕草、言葉遣い)」を

出すことは少ない(と自分では思っている)のですが

彼はコッテコテにホゲるゲイでした。

彼と話すときだけ私にもホゲが伝染していました。

ノンケの友人からは

「学食で二人の空間だけ

ゲイバーと化している…」

と指摘を受けたこともあります(笑)

 

今日は女子力、男子力を超えた?兼ね備えた?

いわゆる「ゲイ力」について話します。

「ゲイ磨き」とは?みたいな感じです。

私の努めていること、また努めたいことについて

香り、身だしなみ、持ち物、服装、教養の点から

言及しています。

 

なんか誰かから聞いた話、

「ゲイはイケメンが多い」という言説があるらしく

(なお私はこの言説に当てはまりませんがね!)

「ノンケは結婚したら恋愛において勝負が終わる、

ゲイは何歳であっても勝負が続く」から

小綺麗にする?ような人が多いとかなんとか…

ホントなのかな(笑)

 

さてジェンダーレス男子、または女子なんて言葉が

巷で囁かれてから、かなりの月日が経ちました。

未だに耳にすることは多い言葉です。

 

「女性的」な男子、「男性的」な女子。

私はこのような方々に憧れます。

私はゲイなので、特に前者に惹かれます。

「はぁ…自分もあんな風になりたい…」なんて。

彼らは、先天的に中性的お顔立ち、シルエットを

お持ちで「羨ましいなぁ〜」なんて思います。

 

彼らって背丈が160〜180cmで

体重が50〜60kgとかいうじゃないですか。

すごい人なんか40kg台とからしいですね…

一方、私はというと、背丈が180cmないくらいで

体重がおおよそ100kg近くあります…

ジェンダーレス男子×2=俺。

マジかよ。

 

ただこれだけは自慢させてください。

俺「俺、何キロに見える〜?」

友「んー、75〜80kgくらい?」

そう!お腹周りは気になりますが、

筋肉に見えるんだ、と合理化しています。

 

ちなみに私、女子力や男子力って言葉は

そんなに好きではありません。

それらはいわゆる「性別役割分業意識」みたいな

「女性はこう!」「男性はこう!」みたいな

一種の固定観念からきていると思うんですね。

私の専攻ではむしろそれらを

「批判」するようなことをしています(笑)

 

しかしながら私見として

女子力とされるもの、男子力とされるものって

「別の性」が身につけていても良くないですか?

というわけで以下では、

私が目指す「ゲイ力」「ゲイ磨き」について

というより「私はこんなことに努めてるんだ!」

「これからこうありたいな!」いう姿を

語っていきたいと思います。

 

1.ほのかに香る爽やかなフレグランス

 

ふと清潔感あふれる人が近寄った時、

ほのかな柑橘系だったり爽やかな香りだと

それだけで「え///好きかも…」ってなりませんか?

まぁ「好きかも…」はなくても、好印象ですよね。

いい香りでなくてもせめて無臭でいたいものです。

 

私は清潔感タップリの人が通りすがった後、

森林浴に来たかのごとく深呼吸してしまいます。

一方「え…いつ風呂入ったの…」みたいな人だと

半径3mの範疇から出るまで呼吸止めます。

 

欲を言えばDiorやChloeの香水とかを

あくまで「ほのかに」香らせたいところですが、

貧乏なので、少なくともせめて無臭で、

スキンシップとしていつでも誰とでも

ハグできるくらいではいたいです。

 

2.人としての身だしなみと清潔感。

 

清潔感の憎き宿敵、「毛」

ボーボーが好き!って人もいますが…

私はツルツルor適度が好きです。

特に「ヒゲ」は私の天敵です。マジ根絶しろ。

顎や頬じゃなく、髪薄いから頭に生えて欲しい。

朝完璧にそっても夕方には荒畑の剛毛地帯…

 

正直、私はヒゲがあまり好きでは無いです。

「ダンディ」なヒゲならばプラスにうつりますが、

多くの場合「うぇ、汚っ!」と思ってしまいます。

 

朝、時間がなかった時、マスクは必需品です。

先生「雨橋さん、風邪ですか?」

俺「いえ、ヒゲ半端なくて…」

なんて会話しょっちゅうあります。

ヒゲはもちろんのこと、

眉毛や鼻毛、顔の産毛にも気を遣いたいです。

脱毛したいなぁ!!!

 

くわえて肌。肌はキレイでありたい。

自慢になりますが肌はキレイと言われます!

恐らく人よりも肌が強いんだと思います(笑)

身体用制汗シートでゴシゴシ拭いても

二徹しても不摂生な食事しても荒れません!

 

基本的にぬるま湯オンリーで

「必要な脂を残しつつ」洗っています。

あと化粧水や乳液もつけはしますが

あんまり頼りすぎると肌が甘えるので

「適度に」使っています。

 

3.「気の利いた」持ち物を。

 

「女子力」の代名詞、絆創膏!

私は基本、絆創膏と裁縫セットは持ち歩いてます。

イケメンが突然ケガをしてしまった時、

また走り回る子どもがケガをしてしまった時、

みんながあたふたしてる時に

こっそりと不敵な、勝ち誇った笑みを浮かべながら

「だっ、大丈夫?

ん、絆創膏?あるよ〜!」

ってさっと取り出したい。

(女性に対して敵意モロ剥き出しみたいな感じですが

あくまで「気が利く自分」に覚える軽い優越感です)

 

裁縫セットもボタン取れた時にササッとつけて

 いわゆる「デキるゲイ」でありたいですね。

ちなみに絆創膏も裁縫セットも

数回ですが活躍したことがあります!

 

チークやグロスみたいなメイクはしないので

化粧ポーチは持たないのですが、

リップクリームや制汗剤、制汗シート、

目薬や頭痛薬なんかは基本的に持ち歩いてます(笑)

 

4.身の丈にあった、もしくは少し背伸びした服装。

 

ジェンダーレス男子なんて呼ばれる人たちは、

なんとレディースを着るらしいですね!ヤバみ!

多分私が着たらおそらく真っ二つになります。

それかT.M.Revolutionみたいな感じかな。

 

もちろん普段はメンズを着るわけですが、

「落ち着いた色」を基調としてシンプルに

というこだわりがあります。

7割が黒、

あとはネイビー、カーキ、バーガンディ、白です(笑)

 

主に、夏は「無地黒Tにジーパン」

冬は「ネイビーかバーガンディの無地スウェットTに

黒のコート、チノパン」が多いです。

ちなみに友達から褒められてんのか貶されてんのか

「30代二児のパパみたいだね」とか言われます。

 

同年代のような少し「若い」格好もしてみたい。

パーリーピーポーな服も多少してみたい。

プロにアドバイスを願いたいくらいです(笑)

 

5.ちょっとお高い「博識なオカマ」になりたい。

 

「博識なオカマ」なかなかのパワーワードですね。

自称としての「博識」はイヤらしいですが

多少なりとも情勢に通じたゲイになりたいです。

少なくとも時事ネタ(政治や経済)や一般教養について

簡単な説明と自分の意見を述べられるくらいには

なりたいな〜なんて思います。

ジェンダーセクシュアリティ関連のテーマなら

専攻上、ある程度は自信があるものの、

他のテーマになると「ぐぬぬ…」となるのが現状。

独自の切り口で事象を切れるようになりたいです。

 

「女子力向上アプリ」もいくつか登録しています。

 流行のインスタ映えする食べ物や新しいお店、

男の胃袋を鷲掴みにするレシピなんかを

毎日のように更新してくれます。

欠かさずチェックしています(笑)

 

またこれからは研究関連書以外にも、

小説をたくさん読みたいですね。

余談ですが、私は金原ひとみが好きで、

蛇にピアス』『アッシュベイビー』

『星へ落ちる』なんかが好きです。

(『星へ落ちる』はバイセクシュアル男性を交えた

三角関係の話で面白いです)

私の彼氏は大学で文学を学んだ読書好きな人なので

またなんかオススメを聞いてみよう(笑)

 

 

 

さてさて、長々と考えを述べました。

結局、私はある時は男性を「演じ」、

ある時は女性を「演じ」ていますね。

バトラーのいうような

ジェンダーパフォーマティブなものである」

が、まさに当てはまるかも知れないです(笑)

(詳しくはジュディス・バトラー

ジェンダー・トラブル』をご参照ください)

 

生活はカツカツなりに、

身の丈から少し背伸びしたゲイライフ、楽しみながら頑張ります。