雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

BLにおける「オメガバース」知ってる?

オメガバースという言葉、

聞いたことがないという方も多いかと思います。

ご存知の方はおそらくBL(ボーイズラブ)

何かしらの接点がある方かと思います。

 

オメガバースとはBLにおける設定のことです。

以下、オメガバースについて、

基本に留めますが軽く解説します。

 

現実社会では男性と女性という

2つの性がありますよね。

 

それに加えて、オメガバースという設定では、

アルファ、ベータ、オメガという分類が存在します。

すなわちオメガバースにおいては

アルファの男性、アルファの女性、

ベータの男性、ベータの女性、

オメガの男性、オメガの女性

という計6つの性が存在します。

 

細かい設定を話し出すと、

オメガ男性に妊孕性があったりと複雑なのですが、

分かり易く説明してくれているサイトが

たくさんあるのでそちらにお任せします(笑)

 

さて、本題としては

このオメガバースという設定の興味深い点。

 

アルファ、ベータ、オメガには

ヒエラルキーがあります。

 

アルファは少数であり、

有能とされ社会的待遇も厚いです。

ベータはいわゆる「普通」で、最も人数が多い。

そしてオメガは少数で、

発情期があったり社会的に劣位に置かれています。

 

この設定を知って「ほぉ~」と思ったのは、

セクシュアリティ」以外の要因による

差別や社会階層を描き出した点。

 

オメガバースにおいて

「オメガに対するアルファやベータからの差別」

があります。

アルファは自分がアルファであることを誇ったり、

オメガは自分がオメガであることに

劣等感や諦めを持ったり…

 

非現実のファンタジーとはいえ、

現実社会に実際に起こっているような事態を

ある意味、如実に描いているなと思いました。

 

現実社会にはセクシュアリティ以外にも

社会的地位、経済格差など差別はあります。

このような問題を含んだ作品も多くありましたが

やはりBLって良くも悪くも

セクシュアリティに重きが置かれがちでした。

オメガバースセクシュアリティ以外の問題を

一つの「設定」とした点に躍進があると思います。

 

私は濡れ場メインが苦手な展開重視の腐男子なので

今後のBLがストーリーの面で

充実することを心から願います(笑)