雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

権力関係の平等化は可能か。

上司と部下、先生と生徒、師匠と弟子など

世の中には様々な権力関係が存在します。

 

これらの関係では一般的に前者が強いですよね。

上司は部下に命令をする、

先生は生徒に指示を出す、

師匠は弟子に檄をとばす。

 

そこで社会は強者が暴走してしまわないように、

弱者に防衛策を与えました。

 

パワーハラスメント

アカデミックハラスメントとして訴えたり、

相談窓口に告発したり…

そうすることで弱者は

「強者を罰する力をもつ者」を

味方につけることができます。

 

強者の暴走はあってはならないことだと思います。

ハラスメントはもってのほかです。

弱者を思うように支配したり弄んだりすることは

許されることではないと考えます。

 

一方で、「強者を罰する力をもつ者」を

味方につけた弱者が

傲慢に振舞っている姿も、時折目にします。

 

いわば、今まで「弱者」だった人が

「いざとなれば上に言いつけますよ?」と

強者を脅すような態度をとる。

すると強者は弱者の反逆を恐れざるおえません。

 

こうなると権力関係は、

平等になっているというよりかは

「逆転している」ような気がします。

 

「少しでも気に入らないことがあったら

上にいいつけてやる!」

と考えることは自由ですが、

それゆえに「俺を敵に回したらわかってるな?」

と強気な態度をとるのも

個人的には少し違うかなと思います。

 

弱者に与すれば、強者が弱者となる。

かといって弱者を救う手立てがないと

圧倒的に強者が有利となります。

 

上記のように、こうした方法は、

強者の暴走をとめるかわりに

弱者の暴走を生み出す可能性もあると思います。

(弱者の強者化、とでもいいましょうか)

 

もちろん個人単位でみれば

「節度のある権力関係」

を結べている人たちも多くいます。

 

しかし、やはりある意味で権力関係が

逆転している事態も否めません。

 

両者の力を対等にする方法ってあるのでしょうか。