雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

ノンケになりたい?べっつに〜!

私はゲイですが、たまに受ける質問として、

「ゲイでよかった?」「ノンケになりたい?」

というものがあります。

私の答えは「どちらでもあり、どちらでもない」

 

まぁノンケを経験したことがないので

なんともいえません(笑)

経験として、なってみたいなーという気持ちは

無きにしも非ずですが、

なりたい!今すぐ!というわけでもない。

 

さて、今私の目の前に

ストレートになれる薬があるとします。

 

おそらく高校生の頃の私なら

迷うことなく飲んでいました。

 

当時はノンケになりたかったから。

好きな男性ができても恋は叶わず、

その人が他の女子と仲良くしたり、

「〇〇さんと付き合いたい」なんて聞くと

もう歯痒くて仕方なかったです。

 

しかし今の私なら飲まないかな〜と思います。

もちろん生きづらいといえば生きづらいですが、

18歳を過ぎた頃から自分がゲイであることを

肯定的に見られるようになりました。

良くも悪くも「我が強くなった」と

言えるかもしれません。

 

理不尽なことには「それおかしくない?」

という意見を(その善悪は別として)

自分のスタンスとして表明できるようになり、

また「当然」とされていることが

案外そうでもないんじゃないか?

と思えるようになりました。

 

私は結婚できず、子どもを授かれず、

世間では人間としての義務なんて言われ方もされる

「生殖」できない人間です。

 

 

けど子を残すのって本当に義務なの?と思います。

昔、カミングアウトはしていませんでしたが、

大手に勤める先輩に「結婚しない」旨を告げると

「やっぱり結婚はするべきだよ。僕も近々する。

子を授かって生命のサイクルを繋げないと!」

と言われたことがあります。悲しかったです(笑)

と同時に、「もし子を産めない人が聞いたら」

と考えると、少し憤りも感じました。

 

「結婚できない、子も持てない」と

ゲイである旨を伝えていれば

彼の発言は違っていたかもしれませんが、

生命のサイクルを繋げなければならないと

「人」が社会システムや歴史を踏まえて

そう思うだけで「すべき!」みたいな

確固たる証拠のようなものはない気がします。

 

以下、私の悪いところといえばそうですが、

ある意味「なるようになる」主義です。

だから人が皆選択的に「産まない」スタンスを持ち

それで人が減ったら減ったで、、、

結果そうなったなら、、、と思います。

 

他人に無理言ってまで「再生産」を強いるより

子が欲しい人は授かり、

そうでない人は一人を貫いても

いいんではないでしょうか。

 

少し話が逸れましたが、

私はストレートになりたいとは、今は思いません。

付け加えるなら、ゲイであってもいいから

もう少し早く、10代前半くらいに

「自分」を確立したかったです。

 

加えてゲイはそれなりに楽しいです。

「妊娠の心配もないし、性に放埓そうだよね」

「付き合っても結婚できないしゴールなくない?」

とたまに言われることがありますが、

「関係なくない?」と返したいです。

 

性に放埓なゲイもいますが

ノンケだって性に放埓な人はいます。

それに結婚だけがゴール?結婚至上主義なの?

一緒にいて幸せならそれでもよくないですか?

 

私は自分がセクマイであったから、

県境や国境を跨いで色んな人と知り合えたし、

同じゲイでも同じ考えの人、異なる考えの人と

多く知り合えました。

「ネットで会って、絶対そういうことするじゃん」

みたいな根も葉もない勘違いは

もう相手しないようにしています(笑)

言っても誤解をやめないようなら、もう放置!

 

さてだいぶ批判的になってきたので

この辺りで筆を置きます。

みんな違ってみんな良い社会がきて欲しいです。