雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

「オカマと罵られて」

今日は彼氏が来た時に行きたいなーなんて場所を

軽い運動がてら散歩してきました。

小洒落たカフェや居酒屋を見つけて満足です(笑)

 

さて、私がブログを始めたのは、

女子友達と遊んでいる時に

「ブログしてみよー」となったのがきっかけです。

その時に「こんなタイトルで書いてみたい」

なんて話していたものが

今回の記事のタイトル「オカマと罵られて」です。

とはいいますが別に不幸自慢ではありません(笑)

 

前半は「オカマ」と呼ばれてた頃の話。

後半は私の目を覚まさせてくれた

カッチョいい、ゲイとして大先輩の話です。

 

(なお、自称としてオカマを使う人もいますが、

もちろん社会的には差別的で傷つく人もいます。

私も今はあまり気にせんが、昔はやっぱ嫌でした(笑)

間柄や社会的文脈にもよりますが、

概して他称としては控えた方がいいかと思います)

 

ゲイの人なら少なからず一度は「オカマ」

と呼ばれたことがあるのでは?と思います。

あとは手を顎の下にそわせて「コッチ」みたいな。

 

「ホモ」「オカマ」は差別用語とされていて、

「ゲイ」を用いるべきだとされています。

「保毛男田保毛男」も昨年、問題となりましたね。

専攻的に院生内でも話題になりました。

確かにあれは問題視されても仕方ないのかな〜

なんて思います。

今の私は「まじか、やべーなー」で済みますが、

中学生くらいの私なら

「やっぱ馬鹿にされて然るべきなのかー」なんて

落ち込んでいたと思います。

(また余談ですが、あくまで個人的経験談として、

「ホモ」といいつつ肯定的な人や

「ゲイ」といいつつ差別的な人もいるので、

これまたなんとも言えないところですね)

 

さて私も「オカマ」と呼ばれたことはあります。

子どもって残酷なもので、

ホゲ(女性的な仕草)がある男性

=オカマって式に至るようですね(笑)

また、技術よりも家庭科が得意だったり、

ピアノが好きだったことが「女性的イメージ」に

拍車をかけていたんだと思います。

さらには学校って

すごく男女二元的、異性愛規範的ですよね。

男子は黒のランドセル、女子は赤のランドセル、

国語で読む小説は男女間の恋愛を描いていたり。

異性愛の男性、異性愛の女性に当てはまらない子は

悲しいことにいじめられたりします。

 

私はそういった子達に「全然おかしくないよ!」と言ってあげたいんですよね。

行動範囲の狭い子どもにとって

主な居場所は家か学校で、

もし家も学校もホモフォビックなら

その子たちはどこに助けを求めればいいのか。

やっぱり大人側からアプローチしないと、

子どもたちは逃げ道を見つけられない。

 力になりたい!

 

 

 

 

ってなことを「自己満なのかなー。

社会は変えられないし結局なんもできねー!」

なんてやさぐれてた時期があります(笑)

昨年の今頃ですね。

 

というわけで突発的な行動力だけある私は

翌日思い立って、

他県のゲイコミュ二ティに足を運びました。

そこで出会ったかなり年上のゲイの方。

オシャレで上品でタバコの似合う方でした。

口調や仕草はいわゆる「女性的」で、

博識な上、否定せずに受け入れてから

話してくれる優しい方でした。

「物凄く失礼ですが、、、ご年齢は?」

「あなたの親より上、親の親より下くらいかしら」

おおよそ60歳くらいの方だと思います。

 

そして上記のことを相談したんですよね。

「苦しんでいる人がいるのに

俺は無力だぁぁぁ」みたいな(笑)

 

その時に返された言葉、今でも覚えています。

 「まぁ社会変革は難しいでしょうね。

けど目の前の一人の力になれれば、

それだけで十分素敵なことじゃない?」

 

そうなんです。昨年の私は

選民思想」に踊らされていました。

「俺はゲイだ!社会を変えなきゃ!」みたいな。

 

コミュニティで会った方のセリフは

そんな私に再考のきっかけを与えてくれました。

 

LGBTの権利のために活動する人と、

「ケッ、やってるぜ」みたいなスタンスみたいな人

「当事者」とされる人の内部でも軋轢があります。

 

私はかつて前者だったような気がします。

てかそうでした(笑)

そして今でもある程度そうです。

 

けどカミングアウトしたくない人もいるし、

一括りにセクマイといっても

環境や考えはバラバラ。

 

私は、社会!世界!みたいな巨視的な見方をせず

草の根的に、ミクロに頑張りたいです。

そしてミクロの積み重ねがマクロになると願って(笑)

 

このブログを見て、

「あー、よかった。ゲイの人いるんじゃん!

俺だけじゃないんだ」なんて、

気づいてくれる人がいると嬉しいですね(笑)