雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

1人で初めてゲイバーに行った時の話。

ゲイが集う場、ゲイコミュニティ。

地方都市をはじめとして点在し、

国内で最も有名なゲイコミュニティは

おそらく新宿二丁目でしょう。

 

私も何度か行ったことがありますが楽しい場です(笑)

ちなみに初めて行ったゲイバーは

新宿二丁目のものではありませんが、

まだいろいろと自分のセクシュアリティについて

わだかまりがあった頃、新宿二丁目を一人散歩し、

「こんなエリアがあるんだ...」と

いろんな意味で驚愕したのを覚えています。

 

男性カップルが手を繋いで歩いても、

誰も咎めたり笑ったりしない。

「いつかゲイコミュニティ以外でも

こういったことが自然になればいいな~」

なんて少し胸がときめきました(笑)

 

さて、本日は私が一人で初めて、

ゲイバーに行った時の話です。18歳の時でした。

その頃、自分はセクシュアルマイノリティだと

自認できてはいましたが

親にカミングアウトしてなかったし、

徐々にゲイ友ができ始めたけど、

どことなく気持ちがフワフワしていた頃です。

 (後述しますが親へのカミングアウトを

絶対的な是とは思っていないです)

 

地元に帰省したついでに、急に思い立って

「あ、ゲイバー行ってみよ」ってなりました(笑)

 

こりゃ先輩方に叱咤激励ご指導ご鞭撻いただいて

ブレブレの自分を鍛え直さないと!

なんて朝思いつき、その日の夜に、

ネットで見つけたゲイバーに行くことにしました。

こういうときだけ無駄に行動力があるのが

割と自分の好きなところです(笑)

 

さて、超絶方向音痴な私でも、

なんとか地図を頼りに店にたどり着きました。

そのお店はゲイバーではよくある「地下」のお店。

ここにきて一気に緊張がピークに達しました。

同じセクシュアリティの人に会うだけなのに、

「一人」ということ、また自分のなかに

「危ない場所」かもしれない!みたいな

ある種の偏見があったのかもしれません。

 

20分ほど心臓の鼓動とともに店の前をふらふらして

「やっぱ帰る?」とも考え始めましたが、

「いや、ここまできて尻すぼんでいたらダメだ!」と意を決して入店しました。

 

そこにいたのは、

オーナーさんと店子さん2人、計3人。

(ちなみに店子さんのうち1人はタイプでした!)

 

「お初ね?いらっしゃいませ、どうぞ~」

と促され着席し、

未成年なのでソフトドリンクを注文しました。

「ゲイです(笑)」と話すと、

「あら!ノンケが襲われに来たのかと思った」と(笑)

この時点でさらに心臓バクバクでした。

 

その時お客は私一人だったのですが、

だからこそいろんな話題、

オーナーさんたちの生い立ちやバックグラウンド、考え方なんかを話すことができました。

なお、そのバーの店子さんはゲイだけでなく、

レズビアンバイセクシュアルの方もいました。

 

詳細は書けませんが、

親に黙って家を出て今の仕事をしているという方、

親にカミングアウトしたら「へぇ〜」と

何事もないように受け入れてくれた方、

パートナーを紹介しようと連れて行ったら、

家族関係が崩壊してしまったという方、

本当にさまざまでした。

交際経験や、性癖なんかの話もされましたね(笑)

 

特に印象深かったのは、

すごく恰幅のいいドラァグの方と話したことです。

登場したときは正直めっちゃ怖かったですが、

「家族へのカミングアウトは正解がない」

という話を実体験を交えながら、

丁寧に教えてくださいました。

 

料金設定は若干高く、数杯で飲み会一回分くらいの料金でしたが、

勉強代として考えれば、いい経験だったなと今更ながらに思います(笑)

 

また近いうちにいこうかな〜!