雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

On a literary night (文学的な夜)

私は夜が好きで。

そして文学も好きで。

なによりも文学的な夜が好きだ。

 

今日は少し

気取ってみる雨橋です。

 

私は誰かと過ごす夜を、

記憶に残るようなものにしたくて、

そうすると必然的に

その夜は文学的なものとなります。

 

一晩だけであっても、

その相手が誰であっても、

夜という静けさの中で、

相手と何かしらの言葉を残したい。

 

言葉を交わしたついでに、

愛情でも友情でも嫌悪でも憎悪でも

何か言葉以上のものを交わして。

 

ふとあるとき、思い返した瞬間に、

その文学はコメディであっても

トラジェディであってもよくて。

とりあえず頭の本棚に

ちょこんと置いてあればよくて。

そしてそれは分厚い長編でも

薄っぺらい短編でも良いんです。

 

その人を思い出した時に

それが一つの作品として成り立つような

そんな夜を過ごしたいな。

 

昼の作品はつまらない。

みんな表の顔をして、

喜劇も悲劇もどれも安っぽい。

 

先生が「こう書きなさい」と指導したような

お手本さながらの作品たちで、

そんなものはつまらない。

 

だからみんなが夜の闇に託けて

少し昼より羽目を外してる姿が

私が求める作品を作り上げる。

 

昼の顔と同じでもいい、

それがその人の本当の姿であるなら。

昼の顔と違ってればなおいい、

その人の本当が見える気がするから。

 

けど昼の顔か夜の顔か

どちらかわからないのも

それはそれで一つの楽しみ。

お風呂上がりに続きが気になるから。

 

男でも女でもそのどちらかでなくても良いんです。

年下でも、年上でも、

内向的でも外交的でも。

私は人が読みたい。

 

今まで、いろんな人がいた。

表紙は面白そうだったけど、

中身はあんまり合わなかった人とか、

受験勉強かってくらい

ぎっしりメモ書きしないと分からない人とか、

あまりむやみに傍線を引きたくない人とか、

次のページをめくるのが楽しみになる人とか。

 

朝日とともに私は眠りにつく。

それはまるでその人の文学が終わるかのように。

 

人という本に価値はつけられない。

私にとっては半額でも買うのを渋る本が

誰かにとってはプレミアかもしれない。

 

そして私もその本の一人で

たくさんの人に読んでほしい。

 

そして感想を聞かせてほしい。

私はどんな本だった?

悲劇?喜劇?おもしろい?つまらない?って。

その人が満足できたら私も満足。

そしてまた次の読み手を探す、そんな文学的な夜。