雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

禁止はなく禁忌。タブー

個人的にタブーって単語、好きです。

Tabooって響きカッコいいですよね。

意味的も「禁忌」で、ダメ!とかって意味ではなく

「触れてはいけない」みたいな少し危ない雰囲気がしますよね。少しエロティックというか。

 

タブーってそこら中にあると思います。

まず性の話。これはいつもタブーってわけでもなく、友人の間ではおおっぴらにされることも多いですが、家族間や公的な場では避けられがちですね。

それと以前も書いた宗教の話。これは逆に家族、親族間ではされることのある一方、友人間や仕事仲間の間では避けられがちです。

あとは政治思想とかですかね。右派、左派みたいなのは比較的触れてはいけないみたいな雰囲気があると思います。

 

今日話すのは毎度のことながら性についてです。

親や兄弟姉妹と「セックス」を語るのは気が引けますよね。勝手に赤ちゃんを運ばされるコウノトリが不憫です。けどなぜ性についてここまで触れてはいけないみたいな雰囲気ができたんでしょう。(ミシェル・フーコーという方がこれに関して理論化しています!が!私も説明できないので略!)

 

とりあえず「性に関して触れない」な雰囲気、私はよろしくないと考えます。性に関して、猥談としてではなくしっかりとした知識として培える場が必要だと思います。特に子どもにとって。

ここまで性に関する情報が錯綜し、コンビニに入れば成人雑誌、ネットで検索すれば簡単に猥褻な画像や動画が引っかかる時代です。

そういったメディアに晒された子が誤った情報を基に性に関する知識をつけるのは危険だと思います。

 

「何歳からがいい」とは一概には言えません。

けどいずれ皆「知る」のです。

早ければ小学生で知る人もいますが、彼らが万一興味本位で性交渉をしてしまった場合、避妊や性病予防といったものをしっかりできるでしょうか。

無論そのような知識がないうちは、そのような行為をしないに越したことはありませんが「性に関しては黙認されている」雰囲気の中、彼らが知らないところで行動を起こすことは考えられます。

 

これには「寝た子を起こすな論」も関わります。わざわざ教えなくてもいずれ知るし、性をはじめ、マイノリティ問題、差別問題などは教えなくてもいいという主張ですが、いやいや教えて欲しかった。

主観的意見ですが私自身が性的少数者について教えて欲しかったからです。教育現場に私はいないことにされていましたから。

 

そう思えば異性間セックスについては、授業の一環で軽く触れた際に知った一方で、男性間のセックスについては一切触れられていなかったけど、俺いつ知ったんだろう…なんか「オカマを掘る」みたいな揶揄表現から知った気がします。悲しい(笑)

 

男性間、女性間の性交渉について学校で教えろ!とは言えません。このあたりは難しい問題だと感じます。

 

取り止めがなくなりましたが、タブーって案外大事な問題を隠蔽してしまう可能性を孕んでいると思います。忌み嫌われるような話題はスルーするのではなく、大切な問題が語られるようになれば幸いです。