雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

当店「女性専用」です?

こんばんは。

 

今日は「女性専用」という言葉について書きます。

 

さて、私が思うのは毎度のことながら

「女性」って誰ですか?という疑問。

身体的に?戸籍上?性自認的に?

 

以前、友人から受けた相談がこちら。

「うちの店、女性専用なんだけどこの前来た人が

骨格とか声的に明らかに男性で、

けどスカートを履いていてメイクしてて、、、

こんな時ってどうしたらいいのかな?

冷やかしなら断れるけど、

もし性自認的に女性だったら失礼だよね」

 

専攻している分野から私に相談したらしいのですが

私の出した答えは「本人に聞く」でした。

 

もちろん、その方自身にしか、正解は分からない。

失礼であっても、今の社会的には

その方に尋ねるしか策はないのかと考えます。

 

しかし難しいのは「心は女性なのです」

と言われた際の対応です。

 

というのは、女性として扱えるか否かや、

店がOKを出して他のお客様の理解が得られるか、

みたいなものよりは、そのお客様が

気兼ねなくそのお店を利用できるかです。

 

「男性がいたんですけどこのお店女性専用では?」

「なんで男の人が入れたの?」

といった視線を、そのお客様が浴びる可能性は

今の社会ではまだ考えられます。

 

ある意味「女性専用だから利用している」という

お客様が「?」となることは仕方ないと思います。

それまで「自分が女性であること」を疑うことなく生きてきたのですからね。

 

単に「女性専用」を掲げるお店にも多少の責は

あるのではないかと思います。

 

しかしだからといって

当店「戸籍上の女性専用」としたり、

「身体的に女性専用」とするのもいかがなものか。

 

性別違和が認められれば戸籍変更は可能とはいえ、一定の要件、性別適合手術、加えて金銭的にも

大きなハードルがありますし、

また身体的性別としても、確認のしようがなく、

またインターセックスの方もいらっしゃいます。

 

果たして「女性専用」とはいかにあるべきなのか。

また、これを考えると男性との関係も

考慮に入れなければならなくなりますが、

「女性専用」は必要なのか。

 

簡単に答えが出る問題ではありません。

今後も考え続けたく思います。