雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

巣立つ子と、その家族。

一人暮らしを始めて5年ほど経ちました。

基本的には「寂しい」という感情が乏しいため、

自由を存分に謳歌している雨橋です。

 

新生活が始まるシーズンですね。

 

今日は大学で過ごしていたのですが、

帰り道、大きな車から段ボールを運ぶ親子の姿。

おそらく子どもが進学して、

一人暮らしを始めるのでしょう。

 

その後、スーパーに向かい、

おじさまやおばさまに負けじと

「半額シール」の貼られたお惣菜を

ガサゴソと必死で漁っていたのですが、

ふと野菜コーナーを見ると

どこかもの寂しげな両親と、

親を心配させまいと気丈に振る舞う息子の姿。

 

「一人だからって偏った食事したらダメよ」

「そんなに心配しなくても大丈夫だって」

みたいな会話をしていたのでしょうか。

(勝手にアテレコしていました)

 

 

 

そっかー、

彼らは、これまでずっと家族で暮らしてきたのに

どれだけ短くても

最低4年は離れて暮らすことになるのか。

 

 

 

ふと自分が一人暮らしを始めた頃のことを

思い出しました。

 

私は地元が田舎なので、

志望校は全て下宿せざるを得ない大学でした。

なので、どこにいくにしろ

「地元を出る」ことになってはいたのですが、

やはり、いざ実家を離れる当日になると

しんみりすることは避けられないんですよね(笑)

 

私は祖母と仲が良いのですが、

祖母が泣いている姿をみて、

私も堪えきれませんでした。

 

また実家にいた頃は、

涙なんか見せたことない母や父が

いざ私を見送るとき、

「頑張ってな」と言って

涙を隠していたのを思い出します。

いやー、隠すの下手でした。

とかいいつつ、私も泣きましたがね(笑)

 

その後、両親にカミングアウトをしたり、

彼氏ができたよ、みたいな話をしたり。

それも全部下宿してからかー、早いなー。

なんて、今日は一人でしんみりしました。

 

 

 

さて、一人暮らしが始まる子と、

寂しさを堪えつつ子の背中を押す家族、

 

そんな姿を見ると、私は頭の中で即座に

スキマスイッチの「奏」を

歌って差し上げています。

(恩着せがましいこと甚だしいですが)

 

ともあれ、彼ら、彼女らの絆が

一人暮らしを通して、

より一層深まって欲しいなと願います。