雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

ゲイだけど過去を振り返ると切なくなったよ。

ゲイライフを謳歌している雨橋です。

 

ゲイは楽しいよ、うん。

 

ただ

「今は」

という但し書き付きで。

 

 

 

私自身、かつてメンタルが弱い人でした。

(今も強いとは言えないかもですが、

かつてに比べればかなり強くなったほうです) 

 

そして今でも「ゲイにはメンタルが弱い人が多い」

みたいな言説を耳にすることがあります。

 

やー、本音を言うとね、、、

仕方ない部分、あると思うんですよ。

 

(以下、あくまで私の体験談です!

ゲイを一般化するものではありません)

 

 

まず生きる上で前例がなかったんですよね。

 

周りは異性を好きになり、

「〇〇ちゃんが可愛いと思う」

「俺は〇〇ちゃんが好き!」って話をする中で

自分だけ好きなのは「〇〇くん」で。

「あれ?俺、おかしいのかな?」みたいな悩み。

けどどこかで

「この気持ち、言ってはいけないんだろうな」

みたいな風に感じていました。

 

そんな気持ちを口にしたら

「ホモ」だの「オカマ」だのと

茶化されるのだろうと周りを見て察する。

そっから自分のセクシュアリティひた隠しですね。

 

そこでせめて

「その気持ちはおかしくないよ!」

といって欲しいがために、

先生など身近な大人の言葉に耳を傾ける。

けどその頼りにしている大人たちですら

同性愛について揶揄したりネタにしている。

「ありゃまー、この人らも

ダメって感じで言ってるし

やっぱ俺がおかしいんだわ」と

ホモファビアを内面化。

 

そして「好き」って気持ちを押し殺している中で

その好きな人からも

ゲイを否定するような発言を受けて。

 

「好き」って気持ちを伝えられないままに

好きな人は異性と付き合って

幸せになっていくんですよ。

もちろん好きな人の幸せを応援したいけど、

不戦敗を喫する悔しさよね。

告白することすらもできず同じ土俵に立たない、

まず恋のライバルにもなり得ない自分が

とーーーっても不甲斐なくて。

 

親とか友達に嘘をついてる感覚とか、

「バレてないかな?」って不安とか、

冗談半分?で受ける揶揄とか、

好きな人から告白する前からお断りされたりとか。

 

そりゃーもう

ぶっ潰れそうでしたよ。

当時(小中高あたり)は。

 

 

 

それでもね、大人たちは言うんです。

「嘘はついちゃダメですよー!」とか

「悩みがあるなら相談してごらん?」って。

 

嘘つかせてるのは誰だよ?ってね。

仲いい男子二人に

「お前らホモか!うわーw」って話をしてた人に、

誰が相談できるのかってね。

 

その頃に強く、

この世は敵だらけ

って認識しちゃったんですよ。

 

私の場合は

高校の時に運良く同性愛に理解ある先生に出会え

その後大学に入ってから

セクシュアルマイノリティの友人に出会え、

またヘテロでも偏見のない友人に出会え、

「世の中捨てたもんじゃない」

と思えたわけですが、

もし彼ら、彼女らの存在がなければ

どうなっていたんだろ、と不安になります。

もしかしたら今の自分もいないのかもな、なんて

真剣に思います。

 

 

 

今は落ち着きましたが、

某議員のLGBTに関する発言問題。

「生産性」というワードに関しては

ここでは取り上げませんが、

私が何よりも悲しく、そして憤ったのが

動画で放映されていた自殺率の問題。

 

「同性愛の子どもは『正常に』恋愛できる子どもに比べて自殺率が6倍高い」

この部分を笑いながら話しているのに対して、

「あー、これが今の日本か」って。

 

私が真剣に自殺しようかと

思い悩んだ頃の話って、

結局今でも笑い話にされるんだって。

なんかそれこそ笑えてしまいましたね。

 

別に今の俺はいいよ、何を言われたって。

言い返すことだってできるし、

昔嫌がらせをしてきた友人は

すべて縁を切ったし。

極論、血縁があっても最終的には他人、

そんくらいの気概は持てるようにはなったから。

 

 

 

けどお願いだから

子どもやそれらができない人たちに、

権力を振りかざさないで。

もう彼らや彼女らに

必要以上のプレッシャーを与えないで。

 

ただそれだけが願いです。