雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

同性愛者の私からみた同性婚。

今日は同性愛者の私が

同性婚について思うことを

賛否の両方の意見から書きました。

私自身は同性婚賛成ですが、

同時に、考えうる問題についてしました。

 

同性婚の法案が提出され、

日本においても同性婚

可能となるかもしれません。

 

時々時事ネタを話すゲイの友人とも

自分たちが生きている間に

同性婚ができるようになるかもね」

なんて話をしています。

 

同性婚なんて私が生まれた頃には

想像もできなかったこと。

 

私自身、同性婚が実現することは嬉しいです。

 

私が嬉しいのは、

私が結婚できるようになることよりも

子どもたちが今よりも

過ごしやすくなる可能性があることです。

 

同性婚によっておそらく

同性愛は今よりも身近なものとなるでしょう。

となると、同性愛者である学齢期の子たちが

差別や偏見に晒される可能性が

緩和されるようになることが期待されます。

(あくまで個人の意見です)

 

もちろん同性婚を導入したからといって

両手離しに差別がなくなるなんて思いませんが

メディアなどで取り上げられることで

子どもたちが自分以外の同性愛者の存在を知り

また将来像に関しても

比較的想定しやすくなるのではと思います。

 

 

 

一方で、私自身は若干の懸念があります。

 

それは、結婚という制度が

一層「求められるべき幸せの形」として

描かれるのではないかということ。

 

簡単に言うと

同性婚もできるのになんで結婚しないの?」

と言われることを少し懸念しています。

 

1組の人間が生涯を添い遂げる。

素敵なことだとは思います。

ただ、万人がそうしなければ

ならないわけではありません。

 

かくいう私もどちらかといえば

あまりペアリングにこだわらない人間で、

同性婚が可能となっても

(今のところですが)結婚する気はありません。

 

ペアで幸せになる人もいれば、

シングルで幸せになる人もいる。

 

結婚は権利であって、

義務ではないと思っています。

 

ペアになりたい人が法的に結ばれ、

幸せになる権利。

 

もちろん私はセクシュアリティ問わず、

結婚する人に

「結婚なんかやめときなよ」

なんて言いません。

 

そのかわり、

「結婚しなよ、一人って寂しいよ」

と言われたくない。

 

かつて既婚のストレートの先輩から

「結婚すると幸せだよ?したほうがいいよ、

家族というサイクルを維持しないとね」

と言われたことがあります。

 

「あなたが幸せなのはいいさ。

それは素敵なこと。

けど、私の幸せが結婚だって

あなたに決められる筋合いはない」

そう思いました。

 

同性婚合法化によって、

結婚を願っていた同性愛者たちが

その形を体現できるようになるのは

おめでたいことだと思います。

 

一方で、シングル志向の強い私からしたら

シングルに対する不幸視や

圧力などが起きるのが怖いなと思っています。

 

杞憂に終わればよいですが、

合法化を期待すると同時に、

若干の心配もあるのが本音です。