雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

令和元年紅白歌合戦とダイバーシティ。

新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年末、令和元年紅白歌合戦を観ました。

例年は、忙しかったり

特に観たいアーティストのかたもおらず、

また他の番組にも関心がないため、

年末年始はテレビをつけないスタンスでした。

 

しかし昨年末の紅白歌合戦は、

official髭男dismさんやKing Gnuさん、

LiSAさんや椎名林檎さんなど、

好きなアーティストも

多く出ると聞き、久々に観ました。

 

 

 

結論からいうと、

「時代進んできてるなぁ〜!」

と思いました。

 

 

 

その理由は2つ。

 

まず、氷川きよしさん。

最近彼自身がジェンダーレスなスタンスを

構築され始めているとのことで、

巷では「ついにカミングアウト」だの

「オネェ化」だの囁かれています。

その真偽はどうあれ、

彼に探りをいれるような環境は

よろしくはないとは思いつつも、

私が感銘を受けたのは彼の発言。

 

「自分らしく輝くことが

一番大切」

 

うん。素敵かよ。

Kiiちゃん、カッコよすぎだよ。

 

男だから、女だから、とか、

障害があるから(ないから)とか、

〇〇人だから、とかそんなの関係ない。

自分らしく輝くことが大切なんですね。

人に迷惑をかけたりしない限り、

自分が好きなものはそのままに、

人から後ろ指さされようと

胸張っていればいいんです。

 

自分の中の「美」とか

「こうありたい」って姿を、

一度きりの人生貫いたっていいじゃん。

 

最近氷川きよしさんは、

「Kiiちゃん」と呼ばれているようで、

彼のインスタグラムもフォローしましたが

なんともカワイイ。そしてカッコいい。

男女の枠に囚われないファッションセンス。

 

本番でも龍乗って

今までの演歌とは異なるジャンルの歌を

熱く歌い上げる姿。

とてもとても魅力されました。

 

そしてMISIAさん。

何の気なしに紅組のトリを見ていて

「うぉぉぉっ!!!」となりました。

なんとLGBT解放運動において

多様性を意味するレインボーフラッグ!

ビックリしました。

 

そして私が感動したのは

それだけに留まらず、

出演者の皆さんも

レインボーフラッグを持って

彼女を応援している姿。

 

「泣いたわー」という感想は

薄っぺらい感じがして苦手なのですが、

いや、本当に自然と涙が出ました。

 

物心ついてからゲイであることに悩み続け、

そして、昔見た番組なんかの影響で、

私の中にも

「テレビ番組はLGBTをコメディ扱いする」

という偏見がありました。

 

それが覆されたのです。

もちろん今でも、

LGBTを揶揄するような表現が

垣間見られるのは事実ですが、

それでもあの国民的な大御所番組が!

何十人、何百人という人を巻きこみながら!

そして視聴者の皆さんに向けても!

 

「年齢も性別も国境さえも、

愛の力と音楽で

越えていきたい」

というメッセージ性の

強い演出をしていたのです。

 

ドラァグクイーンのダンサーたちの中、

Everythingを歌うMISIAさんに

 

「確実に、しっかりと

この世の中は変わってはきてるんだ」

と、涙がポロリと溢れました。

 

もちろん今でも、

LGBTに対する否定的雰囲気は

存在しています。

しかし、あの紅白をみたときに、

この国内で、

その昔、私自身嫌気がさしていた日本でも、

あんな逞しく、メッセージ性の強い

性の多様性を謳ってくれる

演出を放送してくれたことが

何よりも嬉しかった。

 

本当に令和元年の紅白歌合戦

観て良かったと思いました。

 

さぁ、

あんなに素晴らしいものをみてから迎えた

2020年。

躍進の一年にしていかなくては。

 

頑張りましょう!!!