雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

読書離れした文系院生が本の魅力を語る。

「理系院生は白衣着て実験してるイメージ湧くけど

文系院生って何してるの?本読みまくるの?」

といったことを尋ねられることがあります。

 

私の場合、「7割くらい正解」です。

 

本や論文を読むことは確かに多いです。

一週間に8コマほど授業があり、

そのうち1コマ(90分)で約2章分を

読んでおかなければならないため、

2章×8コマ=16章、

週2〜3冊ほどを授業で読んでいます。

それに加えて、修論関係の本を読んだりするので

週4〜5冊は読んでいると思います。

 

しかし、データや数字を扱う授業や

ディスカッションに重きをおく授業もあるため

一概には言えないです。

 

哲学や思想の本なら理解に時間がかかるため

その分、時間内に読める冊数も減ります。

逆に事実を羅列したような本はすぐ読めるので

時間内に読める冊数は大幅に増えます。

 

前者は狭く深く読みたいとき、

後者は広く浅く読みたいときの読み方です(笑)

 

さてタイトルにあるように、

私は最近少し怠惰な生活をしていて

恥ずかしながら読書離れしてしまっています。

 

読書は好きなのですが、時期によって

読む時と読まない時がまばらです。

 

というわけで前置きが長くなりましたが、

自分に「本読めよ!」と

言い聞かせるためにも、本の魅力を、

自身の体験も兼ねて書いていきたいと思います。

 

1.値段以上のものを手に入れられる。

 

いろんな価値観の人がいるので

決して「安い」とは言えませんが、

だいたい千円前後でいろんなことを吸収できます。

 

国内にいながら海外の歴史や文化を知れるし、

今の社会で問題になっていることも学べる。

 

私の考えですが、

それって値段以上のものだと思っています。

 

近しい関心を持った人と巡り合って

人脈が広がるかもしれないし、

逆に人脈を広げざるを得ない状況などで

相手の関心に近い話を展開できるかもしれない。

 

得にはならなくとも

絶対損にはならないと思います。

 

2.悩みや疑問の、解決の糸口になるかもしれない。

 

私は「なんで男なのに男が好きなんだろ」って

悩んでいた頃、性に関する本を読み漁りました。

そこで自分がゲイだと知って、

悩みが解決はせずとも納得はしました。

「おかしなこと、悪いことではない」

という文章にホッとしました。

 

今でも悩みだけでなく、

「あれ?」って思うことがあれば

それに関する本を探します。

 

「なんでこのニュース、こんなに揉めてるの?」

「この前テレビで〇〇が、こうだって言ってたけど

本当にそうなのかな〜」

こうした疑問の答え、本の中にあったりします(笑)

 

3.批判的な思考を養える

 

私は性に関する本に救われましたが、

中にはホモフォビックな本もありました。

ちなみに私がそれを読んだのは大学生の時でした。

 

「物事を批判的に見ることができない子ども」が

その本をみたら…と思うと怖くて仕方ないですが、

ここで言いたいのは

「全てを鵜呑みにしないこと」の大切さです。

 

私も含め、よく「本にこう書いてたから」と

意見をしてしまう人がいます。

しかし本に書いてあるからといって

全てが正しいわけでなく、

また統計なども結構自由に操作できるんですよね。

 

この本は自信満々に「AはBだ」と書いてる、

けどちがう本は「AはCだ」と書いている、

なんてことしょっちゅうあります。

特に社会問題や政治問題系に散見されます。

 

本に対して、時には批判的な目を向けて読むのも

頭が柔らかくなるし、楽しいです。

 

 

 

買ったはいいけどまだ読めていない本が

本棚にたくさんあるので、怠惰な生活の中でも

一週間に2〜3冊くらいは読もうと思います(笑)

 

また私の欠点として、

狭いジャンル(主に社会問題)ばかりに

手を伸ばしがちなんですよね。

もっと理系寄りの本とか、小説やエッセーも

読みたいと思います。

 

余談ですが、哲学や思想の本って

日本語で書いているのに、

全然何いってるか分からないんですよね。

日本語ネイティブなのに悔しくなります(笑)

 

奇を衒った言い回しや、独特の書き方、

時間はかかりますが、理解の範疇を超えた本を

辞書を片手に読むのも楽しいですよ(笑)