雨橋のつぶやき日記

ゲイの文系院生、考えたことをつらつら書いてます。

一人暮らしを始めて早6年が経つ。

18で実家を出て、早6年が経とうとしています。

 

もともと大学受験は全て県外を受けていたため、

18で実家を出ることは決まっていましたが

いざ一人暮らしをするとなると

実感が湧かなかったことを覚えています。

 

3月末、18年間過ごした家を出る日。

私を送り出すときに、いつも気丈なばあちゃんが

泣いているのを見て

私も涙が止まりませんでした。

 

父と母が引っ越しを手伝ってくれ、

私の下宿先で最後のご飯。

そして帰り際、2人が「頑張って」と言って

泣き顔を隠すように帰ったのを見送り、

私は心配させまいと涙をこらえましたが

2人が扉を閉めた後、号泣しました。

 

さて、そんな私も一人暮らしに慣れ、

人生の4分の1を

一人暮らししている計算になります。

 

ふと思い返すといろんなことがあったな、と。

 

一大イベントは親へのカミングアウト。

電話越しにでしたが、

親に自分がゲイであることを告げました。

 

また、はじめてしっかりと経験した失恋。

好きだった友人に告白し失恋しました。

そして、はじめて経験した恋愛。

20歳にして正式に人もお付き合いを始めました。

 

20歳を迎える夜12時には

友達と酒を飲んだり。

テスト勉強のために友達と部屋にこもるも

いつのまにかカラオケに遊びに行っていたり。

失恋した友達を慰めるために海へ行き

ワンワン泣く友人と朝を迎えたり。

 

はじめて夜勤を経験したし、

バイトで褒められも叱られもして。

 

いろんな経験を通して

両親の偉大さを痛感できたように思います。

 

自分1人分作るのすら楽ではない料理を

毎日こなす母ってすごいなと思ったし、

さらには洗濯や掃除もこなす母は

偉大だなと思いました。

 

またバイトという身分でも

働くという行為はある種の負担であるのに

それを何十年と勤務している父もまた

偉大だなと感じます。

 

 

このような感覚は

一人暮らししなきゃわからない、とは言いません。

一人暮らししなくても

十二分に感じている人はいると思います。

 

しかし私自身は

おそらく一人暮らしをしなければ、

ここまで身をもって両親のスゴさを

知ることはできなかったんじゃないかな

と思います。

 

18までは当然のように朝ごはんができていて

当然のようにお弁当を作ってくれて

当然のように夜ご飯が出てきて

当然のようにお小遣いももらえて。

 

ある意味特に不自由もなく生活していました。

一人暮らしをはじめてやっと

そのありがたみがわかるようになりました。

 

もう私は実家に帰る気はありませんが

残された時間、親孝行しなきゃなと思います。

 

今はかなり怠惰な生活をしてしまっていますが、

気を引き締めて頑張らないと。

 

応援してくれている家族の期待に

完全に応えられなくとも

せめて裏切ることはないよう

新学期頑張りたいですね。